3/12新型コロナウイルス・台湾の対応（３）

日本や韓国等での感染者発生を受け、台湾政府は１月２０日（月）に、「厳重特殊伝染性肺炎・中央伝染病指揮センター」を立ち上げました。日本で言えば、「災害対策本部」です。全省庁と地方政府の横断的組織が整いました。これをニュースで流し、国民に安心感を与えた。日本が同様の組織を立ち上げたのは、１月３０（木）日でした。

 

　１月２１日（火）、武漢から飛行機で帰国した５０代女性が空港で「症状あり」とされ、搬送先の病院でPCR検査が陽性の結果となり、台湾最初の感染者となりました。機内で接触があった４６人は、追跡調査を受けて、全員陰性でした。

　この時点でWHOは「人から人へ」の可能性を認め、台湾はこれを受けて、武漢の危険レベルを、「レベル３（警告／warning）に引き上げました。

 

　１月２２日には、上記「中央伝染病指揮センター」を、陳時中・衛生福利部長が指揮することに決めています。１月２４日には、このセンターは「マスクの輸出禁止」を打ち出しました。具体的には、「個人を含め一切の輸出、出国者の持ち出し制限」、「マスクの高値転売等の監視強化」、「政府備蓄のマスクを放出し、１人３枚の購入を保証」等でした。さらには、予備役国軍兵士のマスク生産への協力も実施しました。

 

　今では、スマホのアプリに健康保険のIDを入れ、どこのコンビニでも購入出来ますが、１週間に１人３枚までだそうです。最初に買ったコンビニでの購入が記録され、別のコンビニでは購入出来ないそうです。言い換えると爆買いや転売は出来ません。

 

　このシリーズは今回で終わります。お役に立てば幸いです。

 

３月１２日　　台湾は中国と仲がよくなかったので出来たと思う　　T.HoSoDa

 

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