T.HoSoDaの時事川柳選句（１５６２） ２０２０年９月１２日
首相交代と野党合併を特集しました。
世論まで 勝ち馬に乗る 軽さかな （群馬県 高橋勇夫。朝日川柳）
広辞苑には、「優位にあるものを見極め、利益の分け前にあずかろうと味方になること」と載っています。褒めた行動ではありませんが、政界では常識かもしれません。
風見鶏 集めて強し 菅の川 （群馬県 高橋勇夫・朝日川柳）
「かざみどり（風見鶏）：（２） 定見を持たず、大勢の動向にすぐ順応する人」と辞書には載っています。これ以上の解説は不要でしょう。
菅長官 出馬宣言 勝利宣言かと思ったー党員、国民
（かたえくぼ 大阪・困った堂・朝日新聞） 事実上はそうです。
政局は くだらないけど 面白い （兵庫県 池野英治・朝日川柳）
「せいきょく（政局）：政治の局面、その時の政界の有様、政界の成り行き、政権にかかわる動向」。国の将来がかかっています。ちゃんと「視」ましょう。
去った人は いい人にする 悪い癖 （千葉県 村上 健・朝日川柳）
「モリカケサクラが無けりゃ」、どうってことはなかったんです。
記憶なし 笑顔ふりまく 菅長官 （東京都 沓沢芳昭・朝日川柳）
三人の内、最も笑顔がぎごちないようです。これから、猛練習をされるでしょう。
藤井君の 頭と菅氏の 腹の中 （大阪府 小山安松・朝日川柳）
「読めない」が共通点でしょうか。「胸の内」もあります。
苦労人 いい人という 浪花節 （三重県 山崎末男・朝日川柳）
「なにわぶし（浪花節）：軍書、講釈、物語、演劇、文芸作品を材料として、三味線の伴奏で独演する語り物」。更に、「なにわぶしてき（浪花節的）：言動や考え方が義理人情に置き、古風で通俗的な様」。これで凡そお分かりになったでしょう。
アベノコピー 何も変わらぬ 菅政治 （千葉県 河合史郎・朝日川柳）
いやいや、７年８ヵ月密かに構想を固めておられたかも知れません。就任前から決めつけちゃ、いけません。
総裁選 陰でひっそり 代表選 （東京都 上田耕作・朝日川柳）
マスコミは、かなり平等に報道しようと努力はしていました。
結党で もめてるうちは まだ野党 （行田 ひろちゃん・毎日新聞・万能川柳）
「揉めない結党」、「揉めない分党」は、どちらかと言えば稀でしょう。
では 出来ないことを しろと言う （宮崎 砂土原ナス・毎日新聞・万能川柳）
そして、政府与党の「失言待ち」「逮捕待ち」じゃなく、提言政党への脱皮を。
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