8/12時事川柳もコメントも ブログ読者は えびす顔

.HoSoDaの時事川柳選句（1487）　　　　　　　2019年8月12日

どこかで　選挙やってた　ようだ　（兵庫県　岸田万彩・朝日川柳）
　中間予測で、ほぼ当落が分かり、投票締め切りと同時に「当確」と「万歳」。「俺の一票、どうなったんだ」の声もありました。

選挙後の　手のひら返しの　恐ろしさ　（東京都　足立雅夫・朝日川柳）
　それを出来にくくするために、３年後には参議院選挙があり、その前に総選挙があります。

これでまた　民意民意の　蝉しぐれ　（福岡県　河原公輔・朝日川柳）
　昆虫の「蝉しぐれ」は9月には終わります。

暖簾分け　したよに増える　トランプ流　（栃木県　井原研吾・朝日川柳）
　注釈では、イギリスのジョンソン首相を指しているようです。「ダウニング街10番地：“10 Downing Street”」がお住まいです。通りに面した小さな玄関がありますが、中には300もの部屋があるそうです。トランプ流を実行できる国は限られています。小国がこれをやると破滅です。

加害者で　被害者で八月　日本　（神奈川県　和泉まさ江・朝日川柳）
　当然のことながら、「加害者」であることは外国で、「被害者」であることは国内で強調されます。「加害」したことは、外国では外交カードとして存在し、大きな意味を持ちます。「被害」を受けたことは国内だけで「抗議カード」として存在します。

聴かずとも　おおよそ分かる　あいさつ文　（茨城県　岩井廣安・朝日川柳）
　広島・長崎の両市長の挨拶文は、概要が事前に紹介されます。両市長が総理大臣になったら、あの内容を読み上げることは出来ません。逆もしかりです。

令和にも　「弁士中止」の　空気感　（神奈川県　石井 彰・朝日川柳）
　「弁士中止」は、言葉でだけ知っていました。戦前の諸集会は、「法律の範囲内で」の条件下でだけ開催可能でした。講演内容等が「法律」に反すると監視する経管が判断した場合、先ず「弁士注意」、そして「弁士中止」が言い渡され、その演説会は解散となったそうです。

正々も　堂々もせぬ　三四郎　（宮城県　田所純一・朝日川柳）
　日本オりンピック委員会（JOC）のことですが、山下会長を含め理事28人、監事3人が理事会のメンバーです。その理事会を非公開としました。それなりの理由があったと思いますが、これが不祥事に繋がらないことを祈ります。

馬の名に　なりそうスマイル　シンデレラ　（大阪府　門川勝彦・朝日川柳）
　全英女子オープンゴルフを制した渋野日向子選手です。録画で観戦しましたが、「笑い通して」はいません。真剣な場合が多かったですが、競い合う他の選手の笑顔がほとんどなかったので、「東洋的微笑」が目立ちました。