6/15COMIRNATY ワクチンの有効性

２０２１年５月２６日の「臨床ニュース｜m3.com」に載った一文の要約です。元は
“Healthday News　May 6、‘２１”です。ワクチン接種で最も先行しているのがイスラエル。同国保健省の Sharon Alroy-Preis氏らの研究結果で、
５月５日のLancetに載ったものです。

　研究期間は２０２１年１月２４日から４月２３日で、この日までに１６歳以上の人口６５３万８，９１１人の７２．１％がファイザー社Comirnaty　
BNT１６２ｂ２の２回接種を完了した。この期間中にイスラエルで検出されたウイルスの９４．５％はイギリスで最初に報告されたB.1.1.7だった。

   データ解析結果は、２回目接種から７日以上経過した場合、ワクチンの有効率は、COVID-19発症に対して９７．５％、新型コロナウイルス
感染に対し９１．５％、CIVID-19による入院に対して９７．２％、重症化に対して９７．５％、COVID-19関連死に対して９７．６％であることが分かった。

　更に、このワクチンは２回接種が重要であることも判明した。１回接種のみの有効性は、発症に対して６２．５％、感染に対して５７．７％、
入院に対して７５．７％、重症化に対して７５．６％、関連死に対して７７．０％に留まっている。

　著者は、「イスラエルは、現時点で全国的な規模での有効性報告が出来る唯一の国である。克服すべき課題は残っているが、パンデミックを終息に導く希望が持てるデータが得られた」と述べた。
　今後の課題として、ワクチン接種後の感染防御がどれ位続くかが明らかなになっていないことが挙げられる。そしてワクチン耐性変異株が出現する可能性もある。

【編者注】 イスラエルのネタニヤフ首相は、新型コロナウイルスワクチンでは、大成功を収めましたが、選挙は別物だったようです。

６月１５日　　選挙は「みずもの？」　　T.HoSoDa