8/15 T.HoSoDa の時事川柳選句(1628)

名前では 勝てないことも 知る五輪 (長崎県 張本雅文・朝日川柳)
「そこのけ、そこのけ、五輪が通る」はウイルスには通じませんでした。
諮問とは 決まってること 諮ること (埼玉県 椎橋重雄・朝日川柳)
「しもん(諮問):有識者で構成された審議会等のような機関に問い、見解を求める
こと」の辞書に載っています。反乱を起こすような人は、委員に任命しません。
尾身さんは たまに怒れば いいのにね
(神奈川 カトンボ・毎日新聞・万能川柳) 怒りを爆発させたいのを我慢しておられ
ます。辞表を叩きつけたいのも控えておられます。「日本」を考えてのことです。
最初から 「人の流れ」と 言えばどう? (富士見 不美子・毎日新聞・万能川柳)
「人出」の方が通じ易い日本語です。「発出」も霞ケ関用語かもしれませんが、国民
用語ではないと思います。「クラスター」はかなり普及した“日本語”ですが、「集団感
染」とした方が国民の行動抑制効果があります。河野さん、何で黙ったんでしょう。
人流が 減ったと見える 不思議な眼 (兵庫県 河野 敦・朝日川柳)
「人出が減った」が標準語ではないでしょうか。「緊張感をもって注視」、具体的には
どんなことをするのか、全く不明です。
現実に 引き戻される 過去最多 (徳島県 伊村 晃・朝日川柳)
段々と数字感覚が麻痺して、聞き流されるようになっています。
また金か 見れば速報 三千人 (東京都 片山宏史・朝日川柳)
予告音と共に、字幕速報が出ます。「誰?」と注目したら新規感染者数でした。
解説者 応援団に 終始する (千葉県 手島和男・朝日川柳)
アナウンサー 飛沫の量は 増すばかり (大阪府 玉田一成・朝日川柳)
始まるまでは、「なんだかんだ」言っていたテレビ局も、始まりゃ、絶賛レポートを競っ
ています。「メダルラッシュ」の乱発ですが、「入賞ラッシュ」はないようです。
まん延を してから防止 するコロナ (福岡 朝川 渡・毎日新聞・万能川柳)
新型コロナウイルスに感染した人の悲鳴より、居酒屋の悲鳴がニュースでは先に登
場し、時間も長いのが通例です。
重い腰 軽い責任 無い記録 (大分 赤峰ユキ・毎日新聞・万能川柳)
お堅い官庁にしては、柔軟過ぎる文書の扱いでした。検察の忖度も過ぎた感があり
ます。
打ったかと 聞くのは接種か 大谷か (横須賀 だ・ビンチ:毎日新聞・万能川柳)
阪神の「さとてる」も大谷の陰に隠れてしまいました。