10/12 ワクチン接種か拒否か（４・終）

今回で終わりです。

　デイリー・ビースト紙のアリ氏はバイデン大統領にアドバイスを送っている。
☆    大部分のアメリカ人は、死を恐れぬニヒルな反ワクチン主義者の共和党員を説得するのに疲れ果てている。
☆    カルフォルニア州では、州全体で教師にワクチン接種を強制し、生徒も受ける。自分の子供に接種させたく
なけりゃ、自宅でホームスクーリングすればいい。
☆    将来、大統領候補になることを狙っているフロリダ州の知事は、州民がワクチンを受けることに反対している。
☆    まともな役所も、まともな会社も、コロナ好きチンピラどもと話をするにに草臥れている。
☆    ユナイテッド航空はワクチン接種を義務化した結果、９９．５％が接種を済ませ、接種を拒否した３２０人が
職を失った。全米バスケットボール協会は、接種を拒んでプレーしない選手は、欠場毎に減給することを決めている。

　ある政府機関で働いて来たあるキャリア官僚は次のように指摘している。
☆    反ワクチン派には、色々な人がいる。リベラル派の多い州にも居る。メディアは極端な極右グループばかりを
取り上げているが、一般市民の中にも、反ワクチン派は居る。
☆    反ワクチン主義者は、トランプ支持者、ファシスト、白人優先主義者、反科学主義のキリスト教徒等の中にも居る。
☆    黒人の中には、昔梅毒特効薬の研究開発の際に人体実験を受けたことから、全てのワクチンを嫌がる者もいる。
☆    選挙民が連邦政府に絶対権限を与え、これを受けて連邦政府が国民に命令を下す。従わないと罰を喰らわす
のは、全体主義で共産主義だと、主張する者も居る。
☆    人気解説者が発刊した「アメリカのマルクス主義」なる本がベストセラーになっている。保守的一般大衆は
あまり本を読まないので、個人が買っているのではなく、保守派の億万長者等が買い占めてばら撒いているとの噂もある。
☆    ただし、こうした反ワクチン主義者も接種しないと感染し、下手すると死んでしまうという現実に直面し、
「背に腹は代えられぬ」と、こっそり接種しているとの話も聞く。
☆    反ワクチンは、言ってみれば、反バイデン、反民主党、反リベラル、反東部エリートの代名詞になっている。
☆    反ワクチンの人は、「接種するかしないかは個人の自由」としているが、自分が罹ったら他人に感染させる
危険性が生じて、公衆衛生の問題となり、居住しているコミュニティの問題となる。
☆    ワクチン論争は、既に答えの出ている「カルチャー戦争」となっている。
【編者注】 既に載せたが、「反ワクチン主義者」には、”Anti-vaxxer” の名前が生まれている。

　長くなりましたが、終わります。

１０月１２日　　“anti antivaxxer”　　　 T.HoSoDa