12/15 そろそろ過剰な感染対策を止めよう

YAHOOニュースからの引用です。原題は１２月１２日発信の「ビュッフェの手袋、エレベーターの
抗菌シート・・・そろそろ過剰な感染対策をやめていこツ！」です。著者は忽那賢志先生（こつな　さとし）
で、大阪大学医学部・感染制御学教授です。忽那先生の「個人的な発信」と断りが添えてあります。原文
に沿って口語調で要約します。

　新型コロナウイルスの感染経路が十分に分かって来ましたので、不必要な感染対策について、
見直す時期がきているのではないでしょうか。

ビュッフェでの手袋は不要！
　ホテルの朝食ビュッフェに行くと、「食事を取る際には手袋の着用を」と言われることが多いと
思います。箸替わりのトング等、色々な所に触るので、着けるようになったのでしょうが、あちこち
に触れば、触る度に汚染します。トングも汚染します。「ビニール手袋は汚染しない」という謎の
信頼感がその原因かも知れませんが、ビニール手袋も汚染します。食事を取る前に消毒し、
取り終わってもう一度消毒することです。
　どうしても手袋を使うのなら、食材を取る度に捨てて、使いまわさないことです。

レジ店員の手袋
　スーパーのレジ店員の方は、同じ手袋をずっと付けて接客をしています。手袋で触った商品も、
お客に渡す釣り銭も汚染されていきます。こまめに手洗いをするか、客毎に手袋を換えるべきです。

エレベーターのボタンに貼った抗菌シート
　エレベーターの行き先ボタンのような高頻度接触面に抗菌シートが貼ってあるのを見かけます。
どういった原理で抗ウイルス効果を発揮しているのか、それが正しく検証されているのか、
疑問が湧きます。安心して触る気にはなりません。こまめな手洗いが最強です。

ハンドドライヤーは普通に使ってもいい
　未だにトイレのハンドドライヤーが使用禁止になっている所が見受けられます。飛沫とエアロ
ゾル感染に、流行初期から過剰とも思える感染対策が散見されます。
　自分も「ハンドドライヤーは、ウイルスが舞って危険をＭＬ等に書き込んでくれ」と頼まれましたが、
全部無視しました。そろそろ普通に使っていいと思います。日本経団連のホームページに、
「感染防御策のハンドドライヤー使用禁止の項目を削除する」と載っています。

トイレの蓋閉め流し
　いまだ、洋式トイレの「蓋を閉めて流すように」の張り紙を見受けます。流行初期に水を流す際に
舞い上がるとの仮説があり、症例報告まで出て、「トイレは危険」となったと思います。トイレを
介しての感染は極めて稀です。

感染制御はシンプルに
　最初は未知であった新型コロナウイルスも、この２年間で色々なことが分かって来ました。
当初は「感染リスクを下げるためには何でもやる」でした。
　「マスク着用、こまめな手洗い、そして三密を避ける」の基本的感染対策を継続すべきで、
不要な対策は止めて、出来るだけシンプルにして続けることが大切です。

１２月１５日　抗菌シート等は金属製靴ベラの先でタッチ　　T.HoSoDa

 

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