1/31 反ワクチン派女性の改心（２）

続けます。この整体師のことを、彼女は「先生」と呼んでいました。

　整体師の言う暮しを実行していたが、異常だった甲状腺の数値が正常化し、
片頭痛からも解放され、整体師の言うことが正しいと確信を持つようになった。
そして、赤ちゃんを授かった。

　しかし、妊娠初期流産の最も多い原因の「染色体異常」で流産した。そこで、
この女性は「解毒が足りなかった」と考え、より強力な解毒に取り組む決心
をして、ツイッターを始めた。

　入った情報には、「インフルエンザは医療機関の『燐寸ポンプ』」、「予防接種
を受けた人の口から病原菌がばらまかれ、それで感染する」等、たくさんの
情報を入手した。飛行機雲から毒が出ているというツイッター情報を信じて
いたので、飛行機雲を見たら写真に撮り、「毒を出している」と投稿したこと
もあり、家では重曹でうがいをしていた。

　彼女が至った考えは、「コロナは世界の資本家が、人口削減のために
考えた策略」というもので、「コロナワクチンを打ったら、本当に死んでしまう」
と本気で思い、この事実を広めなければとの正義感に取りつかれた。
そこで知り合いに説得を試みたが、相手にされなかった。

　これで現実世界の友達はいなくなったが、ツイッターで友達が出来た。
メール等で情報交換したり、会ったりした。
　そんな時、再び命を授かった。反ワクチンの友人は助産所を勧めたが、
産婦人科を受診した。そこでの妊婦健診で風疹抗体が出来ており、
やはりワクチンは不要と考えた。

　診察で、彼女が実行した食事療法が原因で栄養状態が非常に悪く、
点滴を勧められたが、「点滴には発がん性物質が入っている」と拒んだ。
しかし、「医師に『栄養不足で未熟児が生まれてもいいの？』と言われ、
治療を受け入れた。
　これらの甲斐があって、無事赤ちゃんが生まれた。

続きます。

１月３１日　　T.HoSoDa

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