3/19 オミクロン株に専門家が感染（２・終）

　続きです。

　２月９日に入院し、人工呼吸器と免疫機構の暴走と言われる「サイトカインストーム」の

薬を使った治療を受け、１０日間は意識の無い状態だった。

　２月２０日頃から意識が戻り、医療スタッフと話が出来るようになった。この時、「死なず
に済んだ」ことは何となくわかり、人工呼吸器の抜管も分かった。それから２，３日経って

話が出来て、口から食べることも出来るようになったが、回復は想像以上に時間がかかった。

　足腰が弱ってシャワーを浴びることも出来ない、疲れてしまい、自分の髪も洗えなかった。
それから徐々に行動範囲が広がった。自分の年でも、１０日間の人工呼吸器でこれだけ

厳しい状態になるので、自分よりも年上の方や、基礎疾患のある方が人工呼吸器にもっと

長く使ったら、日常生活が元に戻るのは大変だろうと感じた。そして、３月２日に退院した。

　ワクチンを受けていない高齢者が感染すると重症化することは明らかなので、
３回ワクチンを強くお勧めしたい。アレルギー体質等で、接種が受けられない方や、
信念で受けない方は、受けた人よりも更に慎重に行動する必要がある。
　今でも本調子でなく、息切れがして、筋肉も元に戻っていないので、改めて、病気からの
回復して終わりの病気ではないことを感じている。特に高齢者の方は回復に時間がかかると思う。

　新型コロナウイルス感染を季節性インフルエンザと同じ扱いにすべきという人がいる。

自分のように、６０代前半の年齢で、基礎疾患も無い者が、人工呼吸器を使わざるを
得ない状況にに追い込まれてしまう。危険な感染症であることを改めて感じた。その意味で、
まだ油断出来る感染症ではない。

　感染症を専門とする医師として、この感染症への対策や対応を情報発信していた者が

、感染してしまったが、どこで感染したのか全く思い当たる節が無い。一瞬の油断で感染
する可能性があると思い、非常に注意しなければならないと感じている。そして、誰が

感染してもおかしくない状態が続いている。

　これで終わります。

３月１９日　　　気を付けてはいるが　T.HoSoDa